日本の社会保障、やはりこの道でしょ!

著者/都留民子(つる たみこ)、唐鎌直義(からかま なおよし)

定価/本体:1400円

判型/四六判

頁数/202ページ

発行/2015年9月20日

ISBN:9784889009231







【内容紹介】

赤ちゃんから高齢者まで、すべての世代にわたり日本の社会保障はかつてない危機に陥っている。「自己責任」という新自由主義的押し付けから抜け出し、本当の社会権を獲得するための道筋を示唆する本音トークをあなたはどう受け止めるか?

【著者紹介】

都留 民子(つる たみこ)

1952年生まれ。社会保障・失業研究(社会福祉学博士)県立広島大学保健福祉学部教授。主な著書に『「大量失業社会」の労働と生活』(共編著、大月書店、2012年)、『失業しても幸せでいられる国』(日本機関紙出版センター、2010年)、『欧米のホームレス問題〈上〉〈下〉』(共編著、法律文化社、2003年、2004年)、訳書『失業の社会学』(ディディエ・ドマジエール、法律文化社、2003年)、『フランスの貧困と社会保障』(法律文化社、2000年)など。


唐鎌 直義(からかま なおよし)

1952年生まれ。社会保障・国民生活研究(経済学修士)立命館大学産業社会学部教授。主な著書に『脱貧困の社会保障』(旬報社、2012年)、『「大量失業社会」の労働と生活』(共著、大月書店、2012年)、『どうする!あなたの社会保障』①医療・②介護・③年金・④生活保護(編著、旬報社、2008年)、『日本の高齢者は本当にゆたかか』(萌文社、2002年)、『国民生活と社会福祉政策 (講座・21世紀の社会福祉)』(共著、かもがわ出版、2002年)など。


【目次紹介】

序文


第1章 【対談】社会保障と運動、本当の話―都留民子/唐鎌直義
1.学生・青年にがる貧困
2.労働者の貧困・労働への過剰な依存
3.労働者の企業主義
4.「孤独死」とは
5.被災地の生活保護
6.社会保障と労働
7.企業と官僚に取り込まれた社会保障
8.社会保障の研究と運動について


第2章 日本の貧困と生活保護―都留民子
1.近代的貧困とは「労働者・勤労者の貧困」
2.筑豊・大牟田の住民調査から
3.フランスの生活保護は世帯の14%、人口の10%が扶助受給者
4.生活保護・社会保障の拡充こそ日本社会の変革


第3章 自己責任社会と社会保障のあるべき姿―唐鎌直義
1.自己責任社会―賃金依存度が高まる日本の生活構造
2.「格差」と「貧困」に対処しない社会保障
3.市場万能主義の例①―住宅形成の自己責任
4.市場万能主義の例②―高等教育の自己責任
5.EU諸国の社会保障との対比から
6.社会保障を「貧困の除去」から再構成し、過重労働社会からの脱却を
7.社会保障制度改革国民会議最終報告書批判




【書評・紹介記事】

「民医連新聞」2015年10月5日

「前衛」2015年11月号

「生活と健康を守る会新聞」2015年10月25日