子どもの島 沖縄 「こどものみかた」であるために

判型/四六判 ソフトカバー モノクロ

頁数/222ページ

定価/本体1500円

発行/2019年10月1日

ISBN9784889009743

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【内容紹介】

29.9%という全国初の県独自調査で明らかになった沖縄の子どもの貧困率の衝撃から2年が経過した。その後、この調査の中心メンバーであった著者は、沖縄の子どもたちの現場でいま何が起こっているのか、子どもたちのために何ができるのかを、自ら5人の子どもを抱えるシングルマザーであるという現実を抱えながら追求していく。「命どぅ宝」の精神が継承される「子どもの島 沖縄」へのあふれる思いとともにやがて到達した小さな一歩、そして行政への提言は全国で子どもの貧困に取り組む人々への大きな示唆となるだろう。

 

【著者紹介】

堀川 愛(ほりかわ あい)
1973年生まれ。味の素株式会社、株式会社オリエンタルランドでの勤務から、フリーライターを経て、2013年より現在まで沖縄大学地域研究所特別研究員とともに2014年からは沖縄県こども総合研究所の所長も務める。2018年には「こどものみかたプロジェクト」を立ち上げ、子ども緊急シェルターの運営・支援相談をスタート。プロジェクトは2019年4月に法人化し一般社団法人こどものみかたプロジェクトの理事に就任。沖縄県子ども調査(2015)、沖縄県高校生調査(2016)、沖縄県乳幼児調査に関わる。共著に『沖縄子どもの貧困白書』(2017年かもがわ出版)。2男3女の5児の母。

 

【目次紹介】

序文 加藤 彰彦

 

はじめに

 

第1章 沖縄県子ども調査から
子どもの貧困対策の無料塾から
あきらめた進学の夢
現実に即した子ども支援を
沖縄県子ども調査実施への経緯
調査実施に向けた地盤固め
調査の意義と転機
調査実施に向けて
県と共に進めるということ
官民の生活感のずれ
県職員とより強固に意識を一つに
大切にしなければならない回答者の思い
数字をそのままにしない

 

第2章 沖縄の子どもの貧困
絶句した記者
東京のコンビニ求人広告に驚く
2時間半かけてアルバイト先へ
常識を疑う
見えた暮らし
体験経験がない子どもたち
基地と子どもたちの暮らし
全国と異なる学童保育の成り立ち

 

第3章 教育現場の葛藤
現場に出てわかること
全国統一学力テスト結果報道への疑問
文科省の「確かな学力」とは?
学力テストのために支援学級が増えた?
子どもの貧困と学力問題
管理教育が変わる時
子どものはじめての社会
指導か、排除か、排除の連鎖
不登校と教育
家庭の次にできる社会
学校制服問題と子どもの貧困
義務教育と貧困問題
「子どもの権利」と貧困
「子どもの権利条約」を体感するワークショップ

 

第4章 大人の思い・子ども支援の在り方
沖縄の最初の子ども食堂ができるまで
子ども食堂ブームから起こった課題
民間支援の温度差
「子どもの権利」を大切にするということ
移動の自由を奪われている沖縄
バス定期券半額支援に

 

第5章 子どもの島への願い
どこよりも子どもたちを大切にする島に
沖縄で暮らして
子どもの島沖縄へ…具体的にできること
沖縄県子ども総合研究所から、「こどものみかたプロジェクト」へ
「子どもの権利」広めるライフワーク
〝すてっぷはうす〟~制度のはざまの子どもたち
思うままに過ごせる場所
眠れない夜を超えて
制度の狭間の子どもたち
子どもたちとつながること
大切なことは子ども自身が決める
「命どぅ宝」の精神で
子どもの島への提案

 

こどものみかた~おわりにかえて  

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