この国に生まれてよかったか  生活保護利用者438人 命の叫び

尾藤廣喜氏推薦! (生活保護問題対策全国会議代表幹事)
 この本には生きた「当事者」の苦しみ、悩み、叫びがある。生活保護制度は一部の「あの人たちの制度」ではない。誰もがいつ「貧困」に陥るかも知れない可能性がある今、それは「私たちの制度」なのだ。その事実を知るためにまず「当事者」の声を聞くことから出発しよう。

 

【編著】全大阪生活と健康を守る会連合会  生活保護や税金申告、国民健康保険料や介護保険料の減免、医療費、公営住宅家賃、公私立高校授業料の減免など、暮らしに必要なあらゆる制度を活用し改善する運動に取り組んでいる。また文化、レクレーションなどの日常要求も取り上げ、豊かで潤いのある暮らしをめざし「一人はみんなのために、みんなは一人のために」を合言葉に、要求を一つにして手を取り合い家族ぐるみのふれあいや、お付き合いを大切にして地域を住みよくする運動をしている。

 連絡先 〒555-0033 大阪市西淀川区姫島2-10-23

       電話06-6471-1318  

           Mail:daisei-r@khaki.plala.or.jp

*定価1500円 A5判 254ページ

*ISBN9784889008494

 

【目次紹介】

 

はじめに
 
第1章 生活保護利用者438人は訴える
 
      アンケートの結果について

  1.1万円で1ヵ月食べていく生活です


  2.会社の倒産で失業、家族4人の食費は1日400円、そして自己破産へ
 
  3.これからお金がかかる2人の子どもの将来が不安
 
  4.死を待つしかありません。光が見えません
 
   5.議員さんは無料で乗れるのに私たちにも優しくして欲しい
 
  6.早く仕事をしろ。そして保護を切れるようにしろと
 
  7.1人で申請した時、何の返答もなく追い返され、路頭に迷った
 

第2章 生活保護利用者、自ら語る
 
   1.9月末までに、月収9万3千円の仕事を見つけなければ保護は打ち切り

 

  2.1人暮らしの保護費の生活がこんなに苦しいとは
 
  3.近所の付き合いができないことが一番つらい
 
   4.夫の暴力から逃れても母子加算廃止で、やりくりに夜も眠れず
 
  5.役所は生活保護の申請者を人として扱って
 
   6.どうして70歳になったら生活保護は下がるんですか?
 
  7.大阪府は「若い人でも生活保護を受けられる」と国に言うべきだ
 
  8.毎日は風呂に入れないので、低体温症の妻の体を温めている
 
  9.知的障害者と喘息の子を抱えてどうすればいいのか
 
   10.映画を観たのは30年前。身内の法事も断り続ける
 
   11.夫婦ともガンを患い、欠かせない毎日の入浴
 
   12.入退院の繰り返しで、父母の祥月命日のお布施も出せない 
 
   13.どこまで苦しめるの?
 
    14.「散歩している元気があれば少しは働いたら」と嫌がらせも
 
   15.銀行通帳の振込欄に「セイカツホゴ」と記入、これは人権侵害
 
  16.風呂の回数を減らすのは、こたえる
 
  17.いちばんお金のかかるときなのに、納得できない

 

【母子加算削減に対して】
 
   1.子どもの能力を生かせてやりたくても、そのお金がない 
 
   2.子どもは毎日お風呂に入っていないと、いじめの対象に


【厚生省生活扶助基準検討委員会に対して】
 
    1.生活扶助基準の引き下げの検討に対する意見
 
   2.私はこんな生活をしています
 
第3章 最近の生活保護、人権侵害事例
 
   1.母子世帯の申請を「若いから働け」と追い返す
 
   2.腎不全で苦しむ人に申請書を渡さない役所に抗議、遡及して支給へ
 
   3.重い精神障害で働けないのに「家賃が高い」と申請を
 
  4.申請を拒否され、乾パンだけを渡され飢えをしのぐ
 
  5.猛抗議してようやく申請書を受理させる
 
   6.「働けるなら受付けられない。仕事を見つけてから来い」
 
  7.前夫の暴力から逃れて、保護申請
 
  8.商売の失敗は保護理由にならないと、申請書を出し渋る
 
   9.うつ病の人を違法な事前調査の末、申請させず
 
  10.申請する前に、民生委員のところへ行けと「指導」
 
  11.申請直後「留守のため居住確認ができない」と「却下」
 
  12.申請直後「前夫の扶養能力あり」という理由で「却下」
 
  13.「福祉事務所には、死んでも、2度と行きたくない」
 
  14.生活保護費47日分を遡って支給させる
 
  15.4か月前に遡って支給させる

 

  16.07年9月7日のテレビで報道された西淀川区の生活保護申請権侵害に関する質問と要望

 

  17.新聞報道された生活保護に対する違法行為への質問状
 

第4章 2006年11月2日付、朝日新聞社説に対する意見
 
  1.社説「生活保護、使いやすく自立しやすく」について
 
 2.「母子加算の廃止はやむをえまい」について
 
 3.問われている「健康で文化的な最低生活」保障の確立
 
 4.居住用資産を保有する高齢者の生活保護からの除外について
 
 5.「『有期保護制度』は参考になる」について
 
  6.「生活保護から保険料を徴収し、医療費を自己負担」について
 
 7.「住宅や教育は自治体が責任を持って運営」について
 
 8.最後に
 
あとがき
 
資料① あなたも生活保護が利用できます

資料② あなたの暮らしに役立つ制度のご紹介
資料③ 全大阪生活と健康を守る会連合会所在地一覧                    
     

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