震災直後、混乱極める被災地にどこよりも真っ先に駆け付けた尼崎医療生協は「現地へのコーディネーター配置による被災者の直接支援」に乗り出す。被災地の生活再建に医療生協はどのようにかかわれるのか。その経験を語りこれからを提起する。
【編著】 尼崎医療生活協同組合・東日本震災対策本部は本部長に船越正信(理事長、潮江診療所所長)、副本部長に福島哲(専務理事)、事務局長に井上博喜(常務理事、生協事務局長)、本部員に瀬井宏幸(組合員活動部長)、松本紀宏(総務部長)、多田安希子(尼崎医療生協病院医療相談室副主任)、杉山貴士(理事会事務局課長)で構成。
*定価1200円
*ISBN9784889008807
【目次紹介】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
推薦文1 藤末 衛
推薦文2 高橋泰行
はじめに
地図―山元町仮設住宅の位置
第1章 救援・支援活動を振り返る【座談会】船越正信 福島 哲 瀬井宏幸 堤惇一郎
1.医療支援から生活支援へ
2.被災者支援に「思いはひとつ」
3.現場で判断して行動する大切さ
4.現地にコーディネイターを配置して
5.医療生協の日常的な活動があってこそ
6.支援活動の軸足を地域住民に置くことで
7.協同組合が支援を行う意味 座談会のまとめにかえて
第2章 「協同のちから」とかたち
医療生協活動と支援活動を共にして 児玉芳江
東日本大震災復興ボランティア活動と青年の姿 山本敏貢
第3章 現地の方々の思いを受けとめることから 船越正信
現地の医療状況を把握して支援を
仙台空港で支援メンバーと合流
現地の状況をつかむ懇談から
仮設住宅訪問でコミュニティ、自治づくり
B避難所訪問
自宅避難者(Sさん)訪問
バーベキューで炊き出し
共通の問題と固有の問題
「仮設住宅への移動」は「支援打ち切り」ではない
それぞれの被災者の思いを聞き取るために
医療相談会は生活相談の場
話に夢中になり聴診器を忘れて
C避難所訪問
トップの姿勢で避難者の境遇に差
C避難所避難者のお宅に
「生活への不安」をどう取り除くか
濃密な3日間の経験
今後の支援に関して
第4章 大規模避難所の医療・生活支援と医療生協の役割について 宮城和男
多賀城市の被災状況
支援初日と申し送り状況について
多賀城文化センターの特徴
避難所での生活と問題点
医療・介護上の問題点
尼崎医療生協病院と医療生協の役割について
おわりにかえて
東日本大震災被災地支援日誌
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