著者/森田敏彦(もりたとしひこ)
定価/本体:1400円
判型/46判
頁数/174ページ
発行/2014年6月1日
ISBN/ 9784889009064
*全国図書館協議会選定図書
【内容紹介】
犬を愛し、平和を希求する人たちへ!
戦争の犠牲者は人間だけではない。あの時代、犬は軍需材料として命を奪われただけでなく、他国民に襲いかかる「動物兵士」となって戦場に送られた。
【著者紹介】
森田敏彦(もりた としひこ)
1943年生まれ。1967年、大阪市立大学文学部国史専攻卒業。その後、堺市立高校、大阪府立高校に勤務し、2003年退職。この間、大阪府立高等学校教職員組合進行委員(1986年)、大阪教職員組合中央執行委員(1987年~1990年)をつとめる。2011年、佛教大学日本史専攻博士課程を修了し、文学博士号を認められる。
著書に『戦争に征って馬たちー軍馬碑から見た日本の戦争』(2011年、清風堂書店)がある。
【もくじ】
はじめに
第1章 戦場に送られた犬たち
1.「動物兵士」としての軍犬
2.軍用犬の購買と献納
3.帝国軍用犬協会大阪支部の発足
4.「愛犬趣味」か「軍犬報国」か<
コラムA 田村駒治郎と軍用犬ー大阪支部長の選任をめぐって
第2章 犬を「兵士」に仕立てる
1.民間だのみの「在郷軍犬」づくり
2.実践さながらの訓練
コラムB 陸軍大臣と戦場に送られなかった犬の話
第3章 軍用犬を飼う
1.「犬籍簿」にみる飼い主の実像
2.佐野儀太郎の「軍犬報国」
第4章 軍犬の「武勲」をたたえる
1.新聞が報じた「軍犬美談」
2.戦死した軍犬の慰霊祭
3.数が少ない軍犬碑
4.軍犬と子どもたち
(1)教科書の中の軍犬
(2)各種メディアと軍犬
(3)「軍犬美談」の影響
第5章 「軍犬報国」の末路
1.防空演習への参加
2.飼い主の供出運動
3.「軍犬義勇隊」に結成
コラムC「家庭犬を守れ! 」ー平岩米吉の反論
おわりに
あとがき
【ネット書店の購入先】
アマゾン 紀伊國屋書店 楽天ブックス honto セブンネット ブックサービス HonyaClub e-hon 丸善&ジュンク堂書店
【紹介記事・書評など】
「全国商工新聞」(2014年7月21日)に書評されました。