著者/冨田 宏治(とみだ こうじ)
定価/本体800円
判型/A5判 ブックレット
頁数/72ページ
発行/2016年4月1日
ISBN:9784889009316
【内容紹介】
長い長い断末魔の状態にあるにもかかわらず、生命維持装置に繋がれて生きながらえてきた日本型「企業国家」に、私たちはいよいよ引導を渡す時がやってきた! 「転形期」ともいうべきこの時代をどのように切り開いていくのか。大阪の「都構想」をめぐる住民投票やダブル選挙の経験を通して、新しい段階を迎えた民主主義の実現へのカギを語る。
【著者紹介】
冨田 宏治(とみだ こうじ)
関西学院大学法学部教授。1959年生まれ。名古屋大学法学部卒。名古屋大学法学部助手、関西学院大学法学部専任講師・助教授を経て1999年より現職。専攻は日本政治思想史。学生時代より原水爆禁止運動に参加し、2006年より原水爆禁止世界大会起草委員長を務める。大阪革新懇代表世話人。
著書:『丸山眞男―「近代主義」の射程』(関西学院大学出版会、2001年)、『丸山眞男―「古層論」の射程』(関西学院大学出版会、2015年)など多数。
【目次紹介】
1.2016年を大きな歴史的転換の年に
2.日本型「企業国家」の長き断末魔
3.小泉「構造改革」――ポピュリズムの始まり
4.政権交代とカウンターポピュリズム
5.橋下維新政治とポピュリズムの再来
6.ポピュリズムの終焉と大量棄権層の出現
7.「風」頼みの「空中戦」から地を這うような「組織戦」へ
8.「保革」を超えた共同の広がり
9.「経済保守」「政治保守」「社会保守」の分裂
10.民主主義の新しい担い手の劇的な登場